これだけあった羽毛布団の臭いの原因とその対策

羽毛布団_臭いの原因
羽毛布団をご利用されている皆様の中でも多かれ少なかれ羽毛布団の臭いでお悩みの方はいらっしゃるかと思います。

羽毛布団の匂いと言っても、その原因はたくさん存在しており、原因により対応策が異なってきます。今回はいくつかある臭いの原因を挙げ、その対策方法をご紹介していきたいと思います。

目次

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1. 羽毛の洗浄不足

羽毛布団の臭いの主要な原因の1つとして挙げられるのが、羽毛布団の中綿となる羽毛の洗浄不足。これから下記にいくつかの原因を挙げていきますが、元をたどると、この洗浄不足にたどり着いてきます。

詳しくは、羽毛の洗浄についてにて詳しくご紹介しておりますが、水鳥から採取された直後の羽毛は汚れや雑菌、そして油脂分などが付着しております。

これを人間の体に触れても安全なようにしっかりとした洗浄・殺菌が行われるのですが、この洗浄がしっかりとされていないと、湿気と共に雑菌が繁殖したり、油脂分が獣臭さを発してしまいます。

羽毛の洗浄精度は羽毛の品質に大きく関わってくるとても大切な工程なのですが、悪徳な布団メーカーとなると、コストカットや納品までの期間の短縮など様々な言い訳を理由にその洗浄をおろそかにしてしまっている場合があります。

羽毛の洗浄度に関しては、なかなか自分で確かめることが出来ませんが、日本製の羽毛布団であれば厳しい洗浄度の基準が設定されておりますので、他国製の羽毛布団に比べると比較的安心して購入することができます。詳しくは下記にてご紹介いたします。

2. 日本製か外国製か

羽毛布団が日本製か海外製であるか。これもとっても重要なポイントです。

他国の人々よりも臭いや衛生への関心レベルが高い日本人。当然ながら、日本製の羽毛布団も品質もとても高いものとなっています。

日本羽毛製品協同組合

日本には羽毛布団メーカーが加盟している日本羽毛製品協同組合という組合があります。

参考 日本羽毛製品協同組合ってどんな組合?

この組合では、国内の羽毛布団メーカーがしっかりした商品を消費者に販売しているかを様々な形で監視する役目を担っているのですが、羽毛の洗浄度に関してもしっかりとした基準を設けています。

羽毛布団メーカーは、取り扱う羽毛布団を日本製として販売する場合、日本羽毛製品協同組合が定めた羽毛の洗浄度の基準値をクリアする必要があります。

上記でも説明した通り、羽毛の洗浄は羽毛の臭いの発生を大きく左右する作業となります。洗浄度の精度が低いと、羽毛の洗浄不足となり臭い発生につながるだけではではなく、ダウンふっくらすることがなく本来の特性がある温かさを十分に発揮できないなどの問題が発生してしまう場合があります。

基準値は洗浄度500mm以上

日本羽毛製品協同組合が基準値として設けている洗浄度は透明度500mm以上です。
日本人が設定している数値ですので、この数値をクリアしているだけでもある程度の信用がおけるものではありますが、メーカーによっては独自にその洗浄度のレベルを厳しく設定をしているところもあります。

洗浄度のレベルは上に続いており洗浄度1000mm以上の羽毛が使われいる羽毛布団は、高級品として扱われるようになります。

参考 洗浄度1000mm以上の京都西川のローズ羽毛ふとん

こうして、日本羽毛製品協同組合はしっかりと洗浄することと、その洗浄度を数値化することで消費者に分かりやすく安心して購入できるような仕組み作りをしているのです。

海外の羽毛洗浄のレベル

一概に海外における羽毛布団の洗浄レベルを判断することはとても難しい状況です。
しっかりと洗浄している羽毛農家も入れば、コスト削減のために不十分なまま洗浄を終わらせる農家があることは確かなことです。

下記にて詳しくご紹介しますが、国レベルで羽毛の品質に対する考え方が異なります。
伝統的に羽毛を生産してきた東欧の国々は、丁寧に品質のよい羽毛を生産しています。その一方で、低価格重視の中国などでは、もはや羽毛とは言えない代物が普通に販売されている現状があります。

先ほども言ったように、日本人は臭いに関して異常に敏感なところがあります。海外の人々で問題ないレベルだとしても、日本人が臭いを嗅いてみるとやっぱりだめだった、なんてことはいくらでもあり得ます。

このような理由から、日本の羽毛布団メーカーは、海外から仕入れた羽毛がすでに洗浄されていたとしても、必ず日本で再度洗浄を行ってから販売をしているのです。

中国産の羽毛布団は特に注意が必要

羽毛の産地ってどこがおすすめなの?でもご紹介しておりますが、高品質な羽毛と知られる東欧の国々(ポーランドやハンガリー)から日本に輸入される羽毛は全体の10%以下と言われています。

では、残りの90%の羽毛はどこから来ているか。
そのほとんどがアジア産、中国産です。

もともと高級品としてのイメージが強かった羽毛布団。東欧とその他一部の国々だけが羽毛を生産していた時代の羽毛布団というのは、10万円以上があたりまえの高級品でした。しかし、中国が羽毛市場に参入して以来、羽毛が安価で流通するようになり、羽毛製品が大衆化されていくようになりました。ちょうど、今のユニクロで販売されているダウンジャケットを想像して頂けると分かりやすいかと思います。

最近では高品質な商品も出回り出してきているようですが、やはり一般的に言って中国産は低品質低価格のイメージが強いのではないかと思います。羽毛に置いても状況は同じで、中国産の羽毛布団のイメージはあまり良くありません。

安さの裏には、秘密がかならずあります。特に毎日睡眠を共にする寝具に関しては、安さだけで商品を購入することは注意が必要です。

ご興味がありましたら下記の記事も合わせて読まれてみてください。

中国産の羽毛布団ってやっぱり注意が必要?
羽毛の産地として最近知られるようになっている中国。 そんな中国産の羽毛と羽毛布団についてのお話です。 中国産の羽毛布団はおすすめしま...

3. 水鳥の種類:グースかダックか?

羽毛布団用の羽毛が採取できる水鳥の種類とそのランクは下記の通りとなっています。

水鳥の種類
  1. マザーグース(ホワイト・シルバー)
  2. グース(ホワイト・シルバー)
  3. マザーダック(ホワイト・シルバー)
  4. ダック(ホワイト・シルバー)

参考 ホワイト、シルバーは羽毛の色のことで品質に違いはありません。

上記の通り、羽毛布団に使われる羽毛(ダウン)は、グースとダックの2種類の水鳥から採取されますが、一般的にダックから採れた羽毛の方が臭いが強い傾向にあるようです。これも、グースダウンが人気な傾向となる理由の1つなっています。

4. 羽毛の採取時期

梅雨の時期に採取された羽毛は他の時期に採取された羽毛に比べ、臭いが発生する傾向にあるようにです。これは、羽毛に水分が付着しないように油脂分が余分に分泌されているためで、水鳥としては生理的に正常なことではありますが、この油脂分が洗浄の際にしっかりと取ることが出来ずに、臭いの原因となってしまうのです。

5. 飼育期間

一般的に、飼育期間が短い若鳥から採取された羽毛ほど臭いが発生しやすくなると言われています。それは、若鳥から採れたスモールフェザーやフェザーの羽軸には成長に必要な栄養組織分等が残っており、それが洗浄の際に、しっかりと抜けきることができずに、湿気が多いときなどに臭いを発してしまうためです。

一方、しっかりと成熟した水鳥の羽軸は栄養組織分が抜けきっているので、若鳥ほど臭いの発生リスクが少なくなります。
最近の傾向では、しっかりと成熟する前の若鳥から採れる羽毛の生産量が増加傾向にあると言われております。

上記の水鳥の種類にてご紹介しておりますが、グースとダックともにマザー(マザーグース、マダーダック)が付く水鳥があります。

マザーグース、マザーダックは共に次世代に水鳥を残すために選ばれた母親鳥のことで大切に成熟するまで育てられた水鳥たちのことをいいます。
飼育期間が長いマザーグース、マザーダックたちは、しっかりとした羽毛を持つばかりでなく匂い発生のリスクが低いことから市場では高値で取引されています。

6. 夏場に販売される羽毛布団

少しだけ注意が必要なのが、夏場に販売されている羽毛布団。

羽毛は高温多湿の場所ほど臭いの発生率が高くなります。羽毛は、海を越えてさらには、県を越えてあなたの手元に届けられてきます。しっかりと管理されているとは言え、夏場のトラック輸送の際、羽毛は高温さらには多湿の状況にさらされてしまいます。ですので、商品を開けてみると以上に獣臭さを感じることがあるかも知れません。

しかし品質がしっかりとしている羽毛であれば、羽毛の中の空気を入れ替えてあげたり、しばらくの間干して空気にさらしてあげれば臭いは治まり、問題なくご利用出来るかと思います。

7. 洗えるタイプの羽毛布団

最近よく見かけるようになった自宅で洗える羽毛布団。この洗える羽毛布団やダウンケット(羽毛肌掛け布団)を購入された方から臭いの苦情が多く見かけられるようになっているようです。

考えられる理由は、羽毛の油脂分。

羽毛の油脂分は、羽毛の特性を発揮するために必要な成分であります。ただその一方で、湿気などが多くなると臭いの原因ともなります。

洗えるタイプの羽毛布団には、今後洗われることも想定し、通常よりも多めにその油脂分を残されている可能性があり、それが使いたての頃に臭いを発生してしまうのではないかと考えられます。臭いの気になる方は、余分な油脂分を取る意味で何度か洗濯を行ってみるといいでしょう。

8. 保管方法が悪い

羽毛をご利用されていない時の保管方法も臭いの発生を防ぐにはとっても重要なことです。

特に夏場や梅雨のじめじめとした時期は、臭いの発生リスクが高くなります。
保管をする際は、風呂敷などの通気性の良い生地で羽毛布団を包む。
※購入の際のビニールやフェルトの袋は通気が悪いのであまりおすすめをしません。

そして、面倒ではありますが、定期的に布団を干してあげたり、羽毛布団の中の空気を入れ替えて挙げることをおすすめ致します。

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9. 布団カバー

皆様は、羽毛布団にしっかりと布団カバーを付けていますでしょうか。

布団カバーを付けずに羽毛布団を使用していると、側生地に汗が染み込み雑菌が繁殖し、清潔だったはずの羽毛へと移りかび臭さなどの匂いを発生させてしまう可能性があります。

人は、寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。
羽毛布団を清潔に保つためには、こまめな布団カバーをしっかり付け、さらに定期的に洗濯をすることがとても大切です。

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10. ファブリーズはぜったいにダメ

よく脱臭のために羽毛布団にファブリーズなどの消臭剤をかけている方がいますが、ぜったいにおすすめしません。

ファブリーズをかけることで羽毛を傷めることとなりますし、結果的に雑菌の繁殖を早めていってしまうのです。

羽毛布団に関わらず、ファブリーズは一時的な脱臭効果にしかならず、臭いの原因の根本の解決とは決してなりません。
ファブリーズなどの消臭剤の多用はご注意ください。

間違った羽毛布団を選びをしないために

おすすめの”冬用”羽毛布団

これまでご紹介してきましたように羽毛布団の匂いの原因はたくさんあります。

羽毛の洗浄不足に関しては、購入前に注意事項となりますので、購入後の対策は難しいところはありますが、次回購入の際にご参考としていただけるように当サイトにておすすめしている羽毛布団をキーワード別にご紹介いたします。

シングル セミダブル ダブル クイーン キング

西川すべて 西川産業(東京西川) 京都西川 西川リビング 山甚物産 ロマンス小杉

3万〜5万円 5万〜10万円 10万〜20万円以上

おすすめの”夏用”肌掛け羽毛布団

ハイプレミアム:品質重視の方に。軽いのにしっかりとした保温性。寒がり、冷え性の方にも。
シングル セミダブル ダブル クイーン キング

プレミアム:価格・品質共にバランスの取れた商品。
シングル セミダブル ダブル クイーン キング

スタンダード:最低限の品質はこだわりたいが、価格は安い方が助かるという方に。
シングル セミダブル ダブル クイーン キング

定期的な匂い対策には羽毛布団の天日干し

人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきます。

どんなに清潔な羽毛だとしても多くの湿気を含んだ場合、カビや臭いの発生の原因となってしまいます。

対策としては、定期的な天日干しが一番です。羽毛布団の天日干しは羽毛布団の臭い対策だけでなく、保温性の回復やダニ・カビ対策にもなりますので下記の記事をご参考の上、正しい羽毛布団の天日干しを行ってあがるようにしてください。

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天日干しができないときは、布団乾燥機がおすすめ

羽毛布団の天日干しは、手軽に行える羽毛布団の臭い対策ですが、天候と時間に左右されることが欠点となります。

そこで、おすすめなのが布団乾燥機です。

布団乾燥機は、天候や時間にとらわれずに天日干しと同様の効果が得られる優れものです。ご興味がありましたら下記の記事をお読みになられてみてください。

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羽毛布団のクリーニング

定期的な天日干しや布団乾燥機により、お使いの羽毛布団は衛生的に保つためにとても大切なことです。しかし、それでも蓄積してくる汗の塩分や皮脂の脂肪分、フケやアカなどで羽毛布団や中綿の羽毛は汚れてきてしまいます。

こうなってくると、もはや天日干しや布団乾燥機だけではどうしようもありません。羽毛を本来の保温性十分の状態に蘇らせるには羽毛布団のクリーニングが効果的です。できるなら、半年に1度。少なくともシーズンの終わりにお布団のクリーニングに出されることをおすすめいたします。

羽毛布団のクリーニングについてはこちら

これを読めばお布団をクリーニングに出したくなる。
みなさんは、お布団をクリーニングに出されたことはありますか? 一般の家庭でお布団を買い替えるまでの期間は約7年だそうですが、そのうち約...

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以前、お布団のクリーニングについて詳しくご紹介しておりますが、定期的なクリーニングはダニやアレルゲン除去、カビ対策、またお布団の機能...

以上となります。
ご参考にされてみてください。