花粉症とは
花粉症は、植物の花粉が鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされるアレルギーの一種で、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状を引き起こします。
日本では、スギのほかにもブタクサ、ヒノキ、ヨモギなど約50〜60種類の植物が花粉症を引き起こすとされており、現在日本人の約25%が花粉症だといわれてます。
欧米では、牧草が枯れる初夏に起こるところから枯草熱(こそうねつ)・Hay Feverとも言われているようです。
北海道には花粉症は存在しない??
よく北海道は、花粉症の被害がないと聞くことがありますが、それは間違いのようです。
そのように言わたのは、北海道にはスギがほとんど存在していないためで、スギ花粉による花粉症はありませんが、逆に北海道に多く存在するシラカンバからの花粉から引き起こされる花粉症があるなど日本において花粉症をさける場所はないといえます。
さらに、花粉は数百キロ先まで飛散することもあるそうですので、お住まいの近くに森林などがないとしても安心はできないんです。
花粉症=季節性アレルギー性鼻炎
花粉症は、原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があることから季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
それに対して通年性アレルギー性鼻炎というものも存在しておりますが、これは、ダニ・ハウスダスト・ゴキブリ、ペットの毛フケなど原因物質(アレルゲン)から引き起こされるアレルギーで、症状としては喘息、アトピー性皮膚炎の合併症などがあります。※アレルゲン:アレルギー症状を引き起こす原因となるもの。
ご自身の花粉症の時期ではない、また、花粉症対策がしっかりできているにも関わらず、花粉症のような症状が起きた場合は、この通年性アレルギー性鼻炎を疑ってみることも必要かもしれません。
花粉症の人は、果物にも注意が必要??
ヒノキ、シラカンバなどカバノキ科の花粉症の人が果物を食べたときに、口の中がかゆくなる、または腫れるといったアレルギー症状が起こることがあるようです。
これは、口腔アレルギー症候群と呼ばれており、果物のタンパク質とカバノキ科の花粉のタンパク質がよく似ていることから起きるとされています。
注意が必要な果物としては、リンゴ、モモ、さくらんぼ、カキ、キウイがあり、個人差はありますが、生で食べたときだけ症状が起こりやすい傾向にあるようです。
年々増えている花粉症患者
花粉症患者は、年々増加の一途を辿っているそうです。皆さんの周りでも最近になって花粉症になりだしたという方も多いのではないでしょうか?
増加の理由は以下のことが考えられています。
- 戦後に大量に植えられたスギの木が、樹齢30~40年となり活発に花粉が飛散する時期を迎えている
- 温暖化の影響により飛散量が増加傾向にある
- 排気ガスなどで汚染された大気中の多くの微粒子が抗体を産生しやすくし、花粉症の発症を促進させている
- 舗装された道路が増えたことにより、一度地面に落ちた花粉が再び舞い散ることが多くなった
- 高タンパクや高脂肪の食生活、そして不規則な生活リズム、またストレスの多い生活などがアレルギーを引き起こしやすい体にさせている
やっぱりこわい??PM2.5
中国からの有害粒子であるPM2.5も花粉症の症状悪化の原因として考えられています。
このPM2.5が花粉と反応することで、より粒子の細かいPM1.0となって肺の奥まで入り込み、それが人体の免疫力低下をもたらし、より深刻なアレルギー症状を引き起こすと考えられています。
海外の花粉事情はというと。。。。
スギ、ブタクサ、イネ科植物による花粉症は世界3大花粉症といわれており、アメリカではブタクサによる花粉症が、ヨーロッパではイネ科の植物の花粉症が多くみられます。
ブタクサは、第二次世界大戦後にアメリカから日本へ持ち込まれたもので、「マッカーサーの置き土産」とも呼ばれています。
今すぐできる花粉症対策
花粉症の症状を改善、または悪化を防ぐために花粉をできるだけ避けるように日常生活で、できる対策をご紹介します。
朝起きたら
- まずは、しっかりと花粉情報を確認する。
- 飛散の多い時は、無理の無い程度に窓・戸を閉める。
- 一日の換気は花粉の飛ばない深夜か早朝に。
- 出来る限り外出を控え、やむを得ず外出時にはマスク・メガネを使う。
- 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。(ウール類、ファー、フリースなどは服は花粉が付着しやすい)
- ポリエステルなど、付着した花粉が比較的落とし化学繊維のコートなどがおすすめ。
お掃除・洗濯は
- 洗濯物は外干しは、控え、室内干し、または乾燥機を使用する。
- 床の掃除は花粉が床に落ちてきている「朝一番」に行う。
- テレビ等、静電気で花粉を引きつける電気機器周りもまめに掃除をする。
- 電気機器を使わない時は、静電気防止のカバーをかけておくこともおすすめ。
- 落ちた花粉を再び舞い上がらせないために、「拭く」掃除を心がける。 掃除機の使用やハタキはできるだけ控える。
掃除機の使用に注意
- 掃除機でも花粉は除去できますが、掃除機の排気により花粉を舞い上がらせてしまうため、あまりおすすめではありません。
- 舞いあがった花粉はしばらく空中を漂い、掃除が終わる頃に再び落下してきてしまいます。
- 掃除機を使いたい絨毯やマットは粘着性のあるローラーがおすすめ
外から帰宅時は
- 上着や帽子は玄関まで。花粉の付いた服を寝室に持ち込まないようする。
- 帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
目のかゆみに
- 目をこすってしまうと、症状が悪化するので避けるようにしましょう。
- 目がかゆいときは、コンタクトレンズの装着時などに使う人工涙液で目を洗う、または、かゆみが治まるまで冷やしたタオルなどを目に当てるとよい。
カーテンについて
- 換気をする窓に近くにあるカーテンは注意が必要です。
- 静電気がおきやすいカーテン生地を選ぶことを避けるようにしましょう。
- 付着した花粉は、花粉専用ブラシか、毛の細かい衣類や布団用のブラシで軽くはたいて取り除く。
花粉症対策の体質改善
- 現代の偏った食生活や、不規則な生活リズム、またストレスの多い生活は、免疫力を低下させアレルギーを発症させやすくすると考えられています。
- 花粉症にないにくい体質作りは、花粉症の発症や症状の悪化を防ぐためにとても大切です。
以下のことを心がけるようにしましょう。
①食事はバランス良く食べて体の抵抗力を高める。
- 肉、卵、乳製品などの高タンパク・高脂肪の料理は避けるようにし、いわしや秋刀魚などの魚料理や、ビタミンの豊富な野菜をとることがおすすめ。
- 肉、卵、牛乳(乳製品)→×
- 魚類、生野菜、果物 →◎
②お酒を控える
- お酒は、症状を悪化させる可能性があるので控えるようにしましょう。
③お風呂にゆっくり入る
- ぬるめの湯にゆっくり入ると鼻づまりの改善効果があり、鼻腔(びくう)、のど、目の粘膜の修復に役立つ。
④精神的ストレスの少ない、リラックスした生活を送れるように心がける。
⑥十分な睡眠を取ること
- できるだけ睡眠時間は多くとり、リラックスできる環境を整えるようにする。
- ぬるめのお湯で体をじっくりとあたためてあげると、心身ともにリラックスし寝つきがよくなります。
花粉症対策のおすすめアイテム
加湿器
花粉症になってつらいのが入眠時。いざ寝ようと、布団に就いたはいいが、鼻がつまったり、ムズムズしてうまく寝付けなくなるなんてことを経験した人も多いのではないでしょうか?
家の中に侵入した花粉は、人が動いている間は対流の影響により空中に浮遊をしていますが、人の動きがなくなる就寝時はその浮遊している花粉たちが床や布団、枕元に落ちてきてしまうため、就寝の時間の方がより花粉症の症状が酷くなる場合もあるんです。
そんな時におすすめなのが、加湿器です。
加湿器を使用することで、花粉が水蒸気と結びつき重さを増して、落下する性質をもっていますので、就寝の数時間前から加湿器を運転しておくといいでしょう。
その際、顔が触れる枕周りは、寝るまでしっかりとカバーをかけて花粉から寝具を守るようにしましょう。もし、布団に花粉がついているようならウェットティッシュや濡らして固く絞ったタオルで拭いて花粉を除去します。
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花粉対策用の眼鏡
目の症状が重い人には花粉対策用の眼鏡が効果的です。
従来はゴーグルのような形状のものが多く、普段使用には抵抗がありましたが、最近では普通の眼鏡と変わらないようなデザインも登場しているのありがたい。
花粉防止スプレー
花粉の付着に対しては花粉防止スプレーもおすすめです。
おすすめのお茶
鼻炎・花粉症を改善するお茶として注目されているのがこの【白井田七。茶】
粉末タイプのお茶のため、手軽に始められる。また、持ち運ぶが楽で外出先でもすぐに飲める。
急須で入れた茶葉のお茶では採れなかった、栄養分をしっかりと取り入れることができること。
有機栽培で安心で、子供に好まれるほど飲みやすい。
などの理由から、購入される方が増えてきているようです。
花粉症の時期に布団の管理について
花粉の飛散時期に厄介なのが、布団のお掃除。
布団の中は、以下の3つの理由から、ダニが家の家の中で一番生息しやすい場所として知られています。
①布団の中は、ダニが好む最適な温度と
ダニが好む(繁殖しやすくなる)環境は、温度は20~30度、湿度が60%以上と言われていますが、これは私たち人間が布団に入り、また眠っている際に汗をかくことにより適温、適湿な状態を奇しくも作り出してしまっているのです。
②布団の中は、ダニが好むエサがいっぱい
ダニの餌となるのは、人のフケや垢、そして布団の繊維やホコリです。人が直接触れる布団にはダニが好むエサがたくさんあるのです。
③布団の中は、ダニが隠れる場所がたくさん
ダニは、身の安全のため身を隠す場所を好みますが、布団の中は繊維が何重にもなっているため、身を隠し繁殖の場所としてはもってこいの場所なのです。
ダニは四季に関わらず一年中生息しており、ダニの死骸や、フンなどはハウスダストの大きな要因であり、喘息やアレルギーの原因の1つとして考えられているため、しっかりしたダニ退治がとっても大事になります。
布団のダニ退治に最も効果的なのは、
(1)布団の天日干し、(2)布団乾燥機の使用、(3)布団の丸洗いです。
ダニは50度以上、湿度55%以下で死滅しますので、(1)天日干しと(2)布団乾燥機はそれに乗っ取ったダニ退治の方法です。
(1)布団の天日干しについて
(1)布団の天日干しは、お金が掛からず、手軽に行うことができるダニ退治の方法で、一般的に知られていると思います。
効果的に天日干しを行うためには、50度以上の状況を30分を維持すること必要です。
この50度を30分維持することは簡単なことではなく、夏場の熱い時期であれば問題はありませんが、四季のある日本では必ずしも天日干しに適した天気の日というの多いわけではありません。
また、花粉が飛散している時期の布団の天日干しは絶対にやってはいけません。
外で大量の花粉を被った布団で寝ることは、花粉症の症状を悪化させることの他に何もありません。
もちろん、天日干しを完全否定しているわけではなく、やはり日射しをたっぷり浴びた布団はとっても心地よいものですので、天気と花粉の飛散状況を確認しながら行いたいものですね。
「今日は天気がいいから布団を干したいなー。」でも「花粉や外のホコリが心配だなー。」って言う時は、『花粉ガード ふとん干し袋』を活用してみるのもいいかもしれません。
花粉やホコリから布団を守るだけでなく、太陽熱の吸収にすぐれているため、通常の天日干しよりもすぐれた布団がダニ退治により効果的であり、布団もフカフカします。
花粉ガード ふとん干し袋 (シングルサイズの掛け・敷き布団用)
布団からのダニ退治は、布団の天日干しだけで終わりではありません。
天日干しにより死滅させたダニや、布団に付着しているダニのフンなどをしっかりと取り除く必要があります。
その際に、おすすめなのがダイソンDC61です。
布団クリーナーとしては、レイコップがパイオニアとしてその市場を作ったというところがありますので、そちらをご存知の方が多いかもしれませんが、私は布団クリーナーして最も必要な要素である吸引力で勝るダイソンDC61をおすすめするようにしています。
もし、レイコップをすでにお持ちであればもちろんそちらをご利用されてまったく問題ありません。
これからご購入しようとされている方であれば、ダイソンDC61を検討材料の1つして考えてみてみるのもいいかもしれませんよ。
こちらに各サイトの格安店が確認できます。
▶︎楽天でダイソンDC61MHの格安店を確認する
そのあたりにつきましては、布団のダニを退治したければ、レイコップを買ってはいけない。でもご説明しておりますのでよろしければご確認ください。
(2)布団乾燥機について
外の天気や花粉に関わらず、布団のダニ対策を行えるのが布団乾燥機です。
布団乾燥機であれば、気温・湿度共にダニをしっかり死滅させる環境を簡単に作り出す事ができるので、とってもおすすめなんです。
ちなみに私のおすすめは、象印のスマートドライ RF-AA20です。
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布団乾燥機で嬉しいのが冬場の寒い時期。
寝る前に使用すれば温かいふかふかの布団で寝ることができます。
布団や毛布、シーツなどの布団乾燥機をフルに活用してダニ退治をしっかり行いましょう。
そして、布団乾燥機でしっかりダニを死滅させた後は、布団の天日干しと同じように布団クリーナーを使用してアレルギーの原因となるダニの死骸、フンなどをしっかりと除去しましょう。