こんなに簡単だった!羽毛布団の側生地の選び方

羽毛布団の選び方
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羽毛布団を選ぶ際にとっても重要な要素の1つである側生地。

どんなに中綿の羽毛が高品質だとしても、それを包みこむ側生地が悪いと羽毛布団は台無しになってしまいます。

低品質な側生地を購入者から挙げられる不満として一番多いのが、「ガサガサいう音がする。なんだか体にうまくフィットしない。」と、いうこと。

せっかく高いお金を出して買うのですから、そんな羽毛布団は購入したくありません。

どうすればそんな低品質な側生地の羽毛布団を買わないで済むのでしょうか?
今回は、羽毛布団の側生地に関するお話です。

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側生地の素材にはどんなものがあるの?

羽毛布団の側生地と見かけることがある素材には綿、超長綿や合成繊維/合繊(ポリエステルなど)、そして高級な素材となるとシルクなどがあります。

羽毛布団の側生地
  • 綿、超長綿
  • 合成繊維/合繊(ポリエステルなど)
  • シルク

下記にて1つ1つご紹介していきます。

綿と超長綿について

現在、流通している羽毛布団の側生地の素材の多くが綿もしくは、超長綿です。

超長綿は綿の中でも高級素材

綿は、みなさんが一番馴染みのある素材の1つであるかと思いますが、羽毛布団の側生地としてもたくさんこの綿が使用されており、天然素材だけに肌触りが良く吸水性が高いため、おすすめの素材となります。

超長綿も、綿という漢字がついているだけに綿の仲間です。
超長綿は綿の中でも、高級素材とされていますが、その理由は綿糸を構成する繊維の長さにあります。

超長綿とは
超長綿とは、繊維の長さが平均35mm以上の綿のことをいい、特徴としては下記のことが挙げられます。

  • やわらかなドレープ性
  • ソフトでしなやかな感触
  • 通常の綿よりも吸湿性・通気性に優れる
  • 輝くような光沢で艶やか

綿は綿花から採取されますが、摘み採った綿の繊維の長さにより下記のようにクラス分けされます。

  • 短繊維綿(平均繊維長21mm以下)
  • 中繊維綿(平均28mmまで)
  • 長繊維綿(平均28mm以上)
  • 超長綿 (平均35mm以上)

ひとまとめに、綿と言ってもこのように繊維の長さにより、呼び名が変わっております。
多く場合、短繊維綿から長繊維綿までを単純に綿、それ以上を超長綿と呼ぶようにしているようにです。

こんな高級な超長綿もあります。

有名な高級超長綿として、有名な超長綿としては 英国皇室御用達として知られる海島綿、エジプト綿のギザ45、ペルーのピマ・コットン(最長の原綿繊維は約60mmもある)なんていうものもあります。上質の超長綿は、柔らかく体にフィットして、保温性にも優れ素晴らしい寝心地です。

参考 スーピマ(コットン)とは、アメリカ産超長繊維綿のことで高級コットンの一つ。最高級の品質と言われています。

羽毛布団の側生地とは選び素材としては綿100%であれば問題なし。ご予算に余裕があれば超長綿を検討されて見てはいかがでしょうか。

知って得する側生地の織り方と糸の太さについて

次に、側生地にした際に、風合いや肌触りを大きく左右する①折り方と②糸の太さ(番手)③打ち込み本数についてもご説明していきます。

羽毛布団を購入するに確認する商品規格の概要にはこれからご説明する①織り方や②糸の太さ(番手)そして打ち込み本数については記載されていない場合が多くありますので、ここからは簡単に見て頂くだけで問題ないでしょう。

織り方は、3種類+1(おまけ)

生地を織る際の織り方として一般的には、朱子織(サテン)、平織(ブロ-ド)、綾織(ツイル)の3種類があり、珍しい織り方としてはジャガード織というものがあります。

羽毛布団の側生地としては、ほぼ朱子織・サテンの生地となります。

朱子織(別名:サテン)
朱子織(サテン)タテ糸・ヨコ糸の浮きが斜めに続いていて斜文線を作る織り方。布団生地やブラウスなどに多く使われるのがこの織り方です。しなやかさ、やわらかさに非常に優れており、もちろん肌触りも抜群です。さらに細い番手の糸を使用して仕上がった生地はしなやかさと光沢が生まれ高級側生地として扱われます。
平織(別名:ブロ-ド)
平織・ブロードタテ糸・ヨコ糸が一本ごとに交錯する最もシンプルな織り方です。丈夫で破れにくい反面、柔らかさや光沢が出しにくい生地です。あまりやわらかくないので ガサガサ感があり肌触りもあまりよくないため、国内産の製品では少ないです。敷ふとんやシャツの生地に使われることの多い織り方です。
綾織(別名:ツイル)
綾織(ツイル)タテ糸・ヨコ糸の交錯点を一定の間隔で配置した浮きが大きい織り方でジーンズ等に使われることの多いです。朱子織の次に柔らかく、丈夫なのにガサガサ感がなくフィット感もある生地です。生地が厚くなるのが特徴です。
おまけ:ジャガード織
特殊な織り方としてジャガード織というものもあります。ジャカード織機という機械を使って織られる織物のことで、複雑な模様を施すことが出来るのですが、超高級ダウンのアイダーダックダウンを使用した羽毛布団の側生地としてこのジャガード織りを見かけることがあります。

おまけとして、ジャガード織についてもご説明いたしましたが、一般的に羽毛布団の側生地として用いられる織り方は、朱子織(サテン)と覚えて頂ければ問題ないでしょう。

糸の太さ(番手)について

次に、糸の太さを表す番手についてご説明いたします。

番手とは
番手とは糸の太さの単位のことで20番手、30番手、60番手、80番手というように、数字が大きくなるにつれて細い糸となっていき、細い糸ほどしなやかな生地となります。

羽毛布団の側生地の場合、超長綿にさらに高級感を出すために、60番手超長綿、80番手超長綿などといったものが商品として売られております。

この時点ですでに高級羽毛布団の部類に入りますが、さらにその上をいく100番手超長綿や350番手双糸なんていうものもありますが、このあたりになりますと風合いも肌触りも極上となり価格もそれなりに上がってきます。

まめ知識
羽毛布団の側生地に用いられている糸には、単糸、交撚糸、双糸があり、単糸、交撚糸、双糸の順に上質で柔らかです。
双糸とは単糸を撚り合わせたもので350番手双糸は175番手単糸と同等となります。

  • 単糸:繊維の束を撚っただけのものは単糸
  • 交撚糸:2本以上の異なる糸を撚り合わせた糸
  • 双糸:単糸を2本引き揃えて撚ったものを双糸

打ち込み本数とは

糸の番手を記載せずに、「230本平織り綿」などいう形で糸の打ち込み本数を側生地を紹介している場合があります。

打ち込み本数とは
打ち込み本数とは、生地1インチ(約2.5cm)四方の中に織り込まれているタテ糸とヨコ糸の合計本数のことです。打ち込み本数が多いということは、それだけ細い糸を使用しているということで、生地の密度が高くなり、柔らかく、肌触りのよい、しなやかさを生み出します。その上、とても軽くて非常に耐久性に富んでいます。
もちろん高い技術を要することで、価格も高くなってきます。
youtube:230本平織り綿

例えば、「230本平織り綿」というのは打ち込み数230本ということで、羽毛布団としては必要最低限の打ち込み本数となり、手触りもほどほどといったところです。

youtube:60サテン超長綿

打ち込み本数363本の「60サテン超長綿」ともなると、触り心地は非常に良く、滑らかに肌にもフィットします。この辺りから、高品質として扱われるようなります。

まとめ

綿は、羽毛布団の側生地としてメインの素材として使用されることが多く、後ほどご紹介する合繊に比べ吸湿性や肌触りが良いこと、そして丈夫なことから当サイトでもおすすめの素材となっております。

超長綿は、綿の中でも高級な素材に付けられる名前で通常の綿素材に比べ、しなやかでさらに肌触りが格別となります。当然ながら、価格もこちらの方が高くなりますのでご予算と相談しながら、お選びされてみてください。

織り方、糸の太さ(番糸)、打ち込み本数について

織り方や糸の太さ(番糸)そして打ち込みも側生地の風合いを左右することがあります。

  • 織り方は、ほとんどがサテンとなります。
  • 番糸は、超長綿のさらに高級ラインとして80番糸超長綿や100番糸超長綿などと言った商品が販売されており、数字が大きくなる毎にとても肌触り滑らかとなりフィット性も格別となっていきます。
  • 打ち込み本数として表記されることは、ほとんどないかと思いますが見かけることがあった際は、上記にてご説明していることを再度確認されてみてください。

合成繊維(合繊)

側生地の素材として、綿、超長綿と同じくらいに見かけることがある合繊素材。ほとんどの場合は、ポリエステル100%、もしくは、綿との混合素材(綿30%、ポリエステル70%など)です。

吸湿性で綿に劣る

さて、このポリエステルですが、他の素材に比べ軽量となっており、羽毛布団の側生地にした場合、体への負担はより軽減されることとなりますが、一方で綿などの天然素材と比べると吸湿性で劣ります。

これは、睡眠中に汗をかいた際、蒸れの原因となり寝苦しさを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

価格は、綿に比べて低価格となる場合がほとんどですが、できる限りポリエステル100%の側生地は避けるようにし、綿とポリエステルの混合(綿30%、ポリエステル70%など)の場合には、布団カバーを吸湿製に良い綿素材にすることをおすすめいたします。

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注目の合繊素材テンセル

このように、従来の合繊のイメージはあまりいいものではありませんでしたが、最近は、蓄熱機能を持った化学繊維であったり、吸湿性があり柔らかなさを持ったテンセル(商標名:テンセル 素材名:リヨセル)などの化学繊維との合成繊維の側生地が開発されるようになってきており、注目が集まっています。

特にテンセルは、柔らかく吸湿・発散・耐久性に優れ魅力的な素材で、木質系の繊維で出来ていますので、地球にも優しいエコな面も持っています。これからさらに注目が集まると思われます。youtubeでテンセルの側生地をご確認頂けるものがありましたのでこちらにご紹介致します。

youtube:テンセル

テンセルは、最近注目の素材となっておりますが、羽毛布団の側生地素材としては普及がなされて、お店で見かけるということはまだまだこれからと言ったところです。

シルク

最後は、最高級側生地素材となるシルクのご紹介です。

羽毛布団の側生地の中でも、光沢があり柔らかで心地よい肌触りが良く、また吸湿発散性に優れているため超高級羽毛布団に使用されることがほとんどです。
通常市場ではあまり見かけることがない商品の上、耐久性の点で他の素材と比べるとやや劣っていることが難点となります。

以上です。
ご参考にされてみてください。

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