何度かこちらのサイトでも紹介している日本羽毛製品協同組合という組合。
ご存知でない方もたくさんいらっしゃるかと思いますので、こちらにて日本羽毛製品協同組合のご紹介をしていきたいと思います。
日本羽毛製品協同組合とは
日本羽毛製品協同組合とはどんな組合のなのでしょうか。日本羽毛製品協同組合のウェブサイトを覗いてみるとこのように紹介してありました。
- 日本羽毛製品協同組合(日羽協)とは
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日本羽毛製品協同組合にほんうもうせいひんきょうどうくみあい(略称:日羽協にちうきょう)は、日本国内における羽毛製品メーカー等、100社以上が加盟する組合です。
開封して中身を見ることのできない羽毛ふとん等について、消費者の皆さまに信用してお求めいただけるよう、羽毛ふとんの品質基準の策定を行い、各事業者に対しゴールドラベル(品質推奨ラベル)を発行しております。
また、羽毛に関する国際機関との連携を密に行い、日本の羽毛製品の高品質化につとめております。
消費者の皆さまの心地よい眠りのために常に心を配り、厳しい目で事業者をチェックする機関、それが私たち日本羽毛製品協同組合です。
日本羽毛製品協同組合ホームページ
日本羽毛製品協同組合加盟社一覧
日羽協は、羽毛布団メーカーの監視役
日本羽毛製品協同組合は、様々な活動を通して、組合員である羽毛製品メーカーの不正な商品の販売を取り締まりを行っており、国内における羽毛製品の品質向上を図ると共に、消費者の羽毛商品購入における被害の撲滅を目指しています。
日本羽毛製品協同組合の活動はたくさんありますが、具体的な活動として私たちに関係する主だった活動は以下の3つとなります。
- 日本羽毛製品協同組合の主な活動
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- 羽毛の洗浄度チェック
- ゴールドラベルの発行
- リフォーム工場の認定
下記にてその内容についてご紹介してまいります。
羽毛の洗浄度チェック
日本羽毛製品協同組合は、日本の羽毛布団メーカーが日本製として羽毛布団を販売するためにクリアすべき基準を設けており、これが日本製の羽毛布団の品質向上に大きく貢献しています。
クリアすべき基準はいくつかありますが、中でも重要な基準は羽毛の洗浄度です。
羽毛布団の苦情として最も多いのが、羽毛の臭いです。そしてその臭いの原因として挙られるのが羽毛の洗浄不足です。採取されたばかりの羽毛には、汚れや油脂分などが付着しています。これを洗浄することで綺麗に洗い落とし、人体に影響がないようにするのですが、その洗浄が不十分であると羽毛特有のケモノ臭を発する原因となってしまうのです。
その他の羽毛布団の臭いに関するお話はこちら
日本は羽毛を100%輸入に頼っていますが、日本製の羽毛布団として販売する場合は、日本羽毛製品協同組合が定める洗浄レベル(=500mm)までしっかり羽毛を洗浄することが決められています。この洗浄レベル(500mmm)は、世界的にみてもとても高いレベルとなっており、これにより羽毛布団の臭いのできる限り発生しないように努力を続けているのです。
例えば、中国製の羽毛布団では羽毛の洗浄レベルを取り締まることはありませんので、臭いの問題が発生しやすくなってしまうのです。中国産は安いイメージがあるかと思いますが、安さの裏には必ず秘密があります。
中国製の羽毛布団についてはこちら
突然、洗浄度500mmと言われても、ピンとこない方がほとんどかと思いますが、日本においては羽毛をしっかりと洗浄を繰り返し、洗浄度500mmという数値をクリアするよう努めていると思っていただければ思います。
洗浄度1000mmとは
先ほども説明いたしましたが、洗浄度500mmという世界的に見ても高い数値となっており、それだけに日本製の羽毛布団の品質は世界トップクラスを誇ります。
そんな中でも日本のいくつかの羽毛布団メーカーはさらにその洗浄度を高め、洗浄度700mmや800mm、さらには洗浄度1000mmまで洗浄を行っている羽毛布団もあります。
洗浄度の数値を高めるということは、それだけ手間をかけるということでもあり、コストがかかります。しかし、羽毛の洗浄は羽毛布団の臭いの問題を解決してくれるだけでなく、羽毛本来の保温力を十分に発揮させる、羽毛の寿命を長持ちさせるなどメリットはたくさんあるのです。
たとえば、京都西川の高級羽毛布団として有名なローズ羽毛ふとんシリーズではすべての羽毛ふとんを洗浄度1000mmとしておりますが、その圧倒的な品質は消費者からの信頼を得るものとなり、西川グループを代表するトップブランドとなっております。
ローズ羽毛布団については、こちら
また、東京西川(西川産業)では、羽毛の洗浄後に独自の羽毛加工を行いさらにふんわりボリュームのある羽毛に変化させることに成功しています。
フレッシュアップ加工について
お話が逸れてしまいましたが、日本では羽毛の洗浄にとても力を入れており、その基盤となっているのが今回ご紹介をしている日本羽毛製品協同組合なのです。
さらに詳しい羽毛の洗浄について
ゴールドラベルの発行
羽毛布団をお探しの方の中で、下記のようなゴールドラベルと言われる品質保証ラベルをご覧になられたことはないでしょうか?
画像:日本羽毛製品協同組合
- ゴールドラベルとは
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別名:品質保証ラベル
ゴールドラベルとは日本羽毛製品協同組合(日羽協)により発行される4つのラベルのことで、その羽毛布団の品質を保証するとともに、羽毛布団を総合的に判断し4つのクラス分けがなされます。- プレミアムゴールド(写真左)
- ロイヤルゴールド(写真左中)
- エクセルゴールド(写真右中)
- ニューゴールド(写真右)
ゴールドラベルについては、こちらでもご紹介しております。
おすすめのゴールドラベルは?
詳しくは上記にてご紹介しておりますが、4つのゴールドラベルのいずれかがついて入れば、おすすめの羽毛布団であるというわけではありません。
もちろん寝具として保証がされているものであるとは思われますが、当サイトでは冬用の羽毛布団をお選びになるのであれば、プレミアムゴールドかロイヤルゴールドのいずれかが付いている羽毛布団をお選びすることをおすすめしております。
西川グループは、ゴールドラベルを採用していません。
羽毛布団を選ぶ時の有用な情報として広く普及してきているゴールドラベルですが、西川グループでは、他機関(日本羽毛製品協同組合)が独自に判断するゴールドラベルという考え方に賛同しないため販売する羽毛布団にゴールドラベルの使用を行っていません。
寝具メーカーとして信頼される西川がゴールドラベルを採用していないとなると少し心配になってしまうかもしれませんが、全く信用できないと言うわけではありませんが、あくまでも1つの判断材料として見られた方がいいかもしれません。
当サイトとしても、羽毛布団をお選びされる際は、商品をより公正に判断できるダウンパワーやかさ高などを参考にされることをよりおすすめしております。
リフォーム工場の認定
羽毛布団は、打ち直し(リフォーム)を行うことができることで知られておりますが、日本羽毛製品協同組合では羽毛布団リフォーム業者の認定も行っております。
リフォーム工場の認定を得るには
リフォーム工場は、日本羽毛製品協同組合から認定を受けるために、以下の点などを審査します。
- 羽毛布団のリフォーム・リペアを正しく実施するための設備があるか
- 個別の顧客毎にお預かりからお届けまでが分別管理されているか
- 解体した側地や工程で発生する廃棄物が正しく処理できているか
以上の点で組合が定めた基準に達している事業者に対して下記の認定証書を発行しています。
日本羽毛製品協同組合認定のリフォーム工場リスト
認定証書
リフォーム(打ち直し)の種類・方法
リフォーム認定ラベル
日本羽毛製品協同組合から認定を受けたリフォーム工場では、リフォームの方法のより上記の通り3種類のラベルを取り扱うことができるようになります。
- リフォーム認定ラベルの種類
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- プレミアムダウンウォッシュ仕上げ
- ダウンウォッシュ仕上げ
- ふとん生地交換仕上げ
羽毛布団のリフォームの詳しいお話はこちらから
このように、日本羽毛製品協同組合は消費者の不安を少しでもなくすため、様々な活動を行う中で日本における羽毛布団の品質向上を目指している大切な機関なのです。