羽毛布団選びや寝具選びでおすすめとしてよく聞く、『西川』、『西川ブランド』、『西川グループ』という名前。
でも、西川と言う名前をもつ会社を調べてみると西川産業、西川リビング、京都西川など、とてもたくさん出てきます。
よくよく調べてみるとそれぞれ歴史のある企業ばかりでそれぞれ高品質な寝具をたくさん開発しています。
それならちゃんとそれぞれの良さを知ってから羽毛布団選びをしようということで、今回は布団メーカー最大手である西川グループについて徹底調査してみました。
これだけある西川グループ企業
寝具に関わる会社で西川という名前で思い当たる会社はどれだけあるでしょうか?
ざっと挙げてみます。
西川産業、東京西川、西川リビング、大阪西川、京都西川、西川ローズ、昭和西川、西川テックス、株式会社西川、日本橋西川、心斎橋西川 など。
現社名と旧名
たくさんありますね。
これだけたくさんの名前がある理由、それは上記の社名に現在の社名と旧名が混ざっているのです。
整理してみると、以下のようになります。
②西川リビング㈱(旧・大阪西川)
③㈱京都西川
④西川ローズ㈱(旧・月印ローズ㈱)
⑤昭和西川㈱(旧昭和寝具工業)
⑥西川テックス㈱
⑦㈱西川(旧・日本橋西川)
⑧㈱心斎橋西川(旧・㈱西川)
これだけでもすっきりしてきましたね。
名前を変更を繰り返す理由
ここでちょっとしたギモン。
なぜこれだけ会社の名前変更を繰り返しているのか。
名前変更が相次ぐ理由、それは上記の会社のスタートが会社としてではない場合がほとんどだからなんです。
創業1566年西川甚五郎商店
上記に会社を源流をたどると、すべて『西川甚五郎商店』に行き着くようになっています。
つまり上記の会社は、すべて同じ会社だったのです。
西川甚五郎商店は、1566年に西川仁右衛門(初代)によって開かれたもので、当初は近江から全国各地に麻布、呉服、綿織物、蚊帳(かや)などを運び、行商をしていました。
この西川甚五郎商店は、近江商人の代表的家系で俗に「近江八幡の御三家」といわれる名門商家でした。
以下に、西川甚五郎商店の発展の歴史一部抜粋してみました。
これによりグループ企業名の履歴も分かるようになっています。
永禄9年 1566年 |
初代仁右衛門が19歳で蚊帳・生活用品販売業を『西川甚五郎商店』を開始。 ※この6年前1560年に織田信長が桶狭間の戦いにて勝利を収める。 |
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元和元年1615年 | 江戸日本橋通り1丁目に支店つまみだな店(⑦㈱西川・旧日本橋西川)を開設 |
寛延3年1750年 | 京都に京店(③京都西川)を開設 |
明治9年1876年 | 大阪市に大阪支店(②西川リビング・旧大阪西川)を開設 |
昭和4年1929年 | 『西川』の商標を制定 |
昭和16年1941年 | 京店を③㈱京都西川とする。 |
昭和16年1941年 | 大阪支店を㈱大阪西川(②西川リビング)として法人化 |
昭和16年1941年 | 大阪市心斎橋に支店開設(⑧心斎橋西川) |
昭和17年1942年 | 西川甚五郎商店の製造部門として昭和寝具工業(⑤昭和西川)を設立 |
昭和22年1947年 | ①西川産業を設立 |
昭和22年1947年 | 心斎橋支店を㈱西川とする(⑧心斎橋西川) |
昭和26年1951年 | つまみだな店を⑦㈱西川とする |
昭和34年1959年 | ③京都西川の合繊洋ふとん部門生産会社として月印ローズ(④西川ローズ)を設立 |
昭和43年1968年 | 昭和寝具工業(株)から昭和西川と変更 |
昭和49年1974年 | 月印ローズ㈱から社名を④西川ローズに変更 |
平成16年2004年 | 大阪西川から②西川リビングへ社名を変更 |
平成18年2006年 | ㈱西川の一部を心斎橋西川とする |
西川甚五郎商店の解体
西川グループにおける大きな出来事が起きたのは、昭和22、1947年。
この年、西川甚五郎商店は改組し、
製造卸業の①現西川産業、②現西川リビング、③現京都西川、小売販売業の④㈱西川(後に一部は、心斎橋西川となる)などのグループ企業に分かれました。
つまり、ここでこれまでグループの中核を担っていた『西川甚五郎商店』がなくなり、これまで子会社、支社、支店であったものがそれぞれグループ企業の一員として事業の幅が広がっていったんです。
ここまでのお話を整理しますと、先ほどの①〜⑧の企業は、製造卸売企業と小売企業に分けることができます。
製造卸売企業
寝具などを製造し、デパートなどに卸売りをする企業が、、、
①西川産業㈱(東京西川)
②西川リビング㈱(旧大阪西川)
③㈱京都西川
④西川ローズ㈱(旧月印ローズ㈱)
⑤昭和西川㈱
⑥西川テックス株式会社
小売企業
製造された商品を実際に消費者に販売する企業は、、、
⑦㈱西川(旧・日本橋西川)
⑧㈱心斎橋西川(旧・心斎橋西川)
つまり、①〜⑥はグループ企業ではありますが、それぞれが別々の商品開発を行っていますので、それぞれ商品も異なるということ。そして、⑦⑧であれば西川関連の商品を大まかには購入できるということです。
西川グループトップは西川産業
そして、グループ企業内にも大小は存在しており、グループ内におけるトップは、①西川産業㈱と言えるでしょう。
西川甚五郎商店は、創業以来、歴代の当主が西川甚五郎と言う名を襲名しているのですが、現在は、西川産業のトップが、その名を襲名していることからもよくわかります。
ちなみに、14代目である西川甚五郎当主は、西川産業会長であるとともに、③京都西川取締役、②西川リビング社長、日本橋西川ビル(関連会社)社長でもあります。
だからと言って、その他の企業が生産する商品が西川産業よりも劣ると言う訳ではありません。
西川を代表する商品たち
ここまで、西川グループを構成する企業の数々をご紹介してきました。
こちらでは、皆さんもどこかで聞いたかとがあるかもしれない西川を代表する看板商品(ブランド)をご紹介していきたいと思います。
エアー[AiR]by 西川産業(東京西川)
最近では、ネイマールが選んだマットレスとして有名な東京西川のコンディショニング・マットレス、エアー[AiR]。
ネイマールの他にも、三浦知良を始め、田中将大、松山英樹、木村沙織、吉田沙保里、伊調馨、坂本勇人、菅野智之、宮間あや、伊藤みき、有村智恵、村田亙、森村ゆき、來間康子、篠崎佳乃子、遠山健太、松元恵などの多くの国内アスリートに支持されている東京西川のエアーは西川グループの中でも最も知られた商品と言っても過言ではありません。
整圧敷きふとん by 西川産業(東京西川)
エアーがアスリート・若者向けなら、整圧敷きふとんは年配の方や女性向けの商品。こちらも、東京西川より発売されている商品です。
整圧敷きふとんは西川の中でもプレミアム・マットレスとして知られています。
ムアツふとん by 昭和西川
宇宙ロケットの突端の形状(タマゴ型)からインスピレーションを得て開発されたムアツふとん。こちらは、マツコデラックスさんのCMでおなじみとなっており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
昭和西川のオリジナル商品として、1971年の発売以来、ムアツシリーズの累計販売台数は400万台以上、全国100ヶ所以上の医療機関に納入した実績を誇ります。
ムアツふとん発売から40年、多くの方に愛されているムアツふとんですが、そのムアツふとんのワンランク上をゆく商品として、ムアツ スリープ スパ(muatsu Sleep Spa)が2014年3月より昭和西川より発売が開始されています。
ゴア羽毛布団「ロイヤルスター®」 by 西川リビング
多くの優れた羽毛ふとんを開発している西川グループですが、西川リビングはゴア社と開発し側生地の表面にゴアラミネート加工を施すことで、羽毛の吹き出しを極限まで防ぐとともに、ホコリや花粉、ダニ、バクテリア、ウィルスなどの侵入をシャットダウンするゴア羽毛布団「ロイヤルスター®」が有名です。
「ロイヤルスター®」は、通常の羽毛ふとんの側生地に比べ、通気性・防水性が格段に向上&軽量化に成功しており、日本アトピー協会からの推薦も受ける赤ちゃんやアレルギー体質の方にとってもおすすめの商品となっています。
京都西川「ローズ羽毛ふとん」 by 京都西川
ローズ羽毛ふとんは、京都西川の自社工場であるローズ工場で生産された羽毛ふとんの中でも、特に品質の高い商品にのみ付けられる名前です。
今や京都西川と言えば「ローズ羽毛ふとん」と言われるほど信頼ある羽毛ふとんブランドの1つなっており、当サイトでも最もおすすめする羽毛ふとんの1つとさせていただいております。
おすすめの西川製の羽毛布団
ここまでご紹介してきた商品以外もの当サイトでは、たくさんの西川製羽毛ふとんをご紹介させていただいております。
下記のタブをクリックしていただくと紹介ページにリンクしておりますので、よろしければ羽毛布団選びのご参考にされてみてください。
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