羽毛布団をご愛用のみなさん、羽毛布団の天日干しは定期的に行えていますでしょうか。
正しい羽毛布団の天日干しは、ダニやカビ対策だけでなく、羽毛布団の寿命を左右するとても大切なことなんです。
今回は、衛生的に気持ちよく羽毛布団を使い続けるための正しい羽毛布団の天日干しの方法についてご紹介致します。
なお、今回は定期的に行って頂く、羽毛布団の天日干しについてのお話です。
濡れた羽毛布団の洗濯については下記をご参照ください。
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また、これからご紹介する方法は、どの羽毛布団メーカー(西川、ニトリ、山甚、ロマンス小杉など)の羽毛布団に対してもご参考にして頂けます。
なんで羽毛布団を干す必要があるの?
羽毛布団の天日干しの方法についてご紹介するまえに、羽毛布団を天日干しする必要性についてお話していきます。
羽毛布団を天日する必要性は下記の理由が挙げられます。
- 羽毛布団を天日干しする理由
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- ダニ・カビ対策
- 保温性の回復
- 羽毛布団の臭い対策
下記にて1つ1つ詳しく見ていきましょう。
ダニ・カビ対策
ダニやカビは湿気が大好きです。
人は寝ている間に約コップ1杯分の汗をかくと言われていますが、湿度が高くなった羽毛布団はダニやカビが最も集まりやすいとして知られています。羽毛布団から湿気を取りことは、ダニやカビ対策としてとても大切なことなんです。
ダニを死滅させる3つの方法
当サイトにて何度かお布団のダニ対策についてご紹介しておりますが、お布団のダニを死滅させる方法は以下の3通りがあります。
- 布団のダニを死滅させる方法
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- お布団の天日干し
- 布団乾燥機の使用
- お布団の丸洗い
ダニを死滅させるには、50度以上の状態を20分以上維持しなければいけません。自然の力を活用したお布団の天日干しは、ダニ退治にはとても有効な方法となっており、羽毛布団を衛生的に保つことができるのです。
保温性の回復
羽毛布団は、軽くて優れた保温性が特徴的ですが、湿気を多く含んでしまっている羽毛では本来の機能を発揮できなくなってしまいます。定期的なお布団の天日干しにより羽毛を乾燥させ、湿気を取り除くことによりふんわり暖かそして保温性のある羽毛布団が戻ってきます。
羽毛布団の臭い対策
羽毛布団の中綿となる羽毛は水鳥から採取される動物性の天然素材です。人が使う寝具として衛生的に問題がないようしっかりと洗浄・殺菌などが行われているとはいえ、商品によっては羽毛特有の臭いが残る場合があります。
そして、その臭いは羽毛が湿気を含んだ時ほど発生しやすくなります。
「今まで臭いが無かったのに、最近になって臭いが気になるようになった。」と、思うようになったら、羽毛の湿気が原因となっていることが考えられます。
そんな時でも、天日干しで羽毛の湿気をしっかり取り除いてあげることで気になる臭いがなくなることがほとんどです。
また、羽毛布団の臭い対策には、羽毛布団の中の空気の入れ替えも有効な方法です。
天日干しの前後に”羽毛布団を優しく小さく折りたたみ、空気をよく押し出す”ようにして羽毛布団の空気を入れ替えを行ってみてください。
羽毛布団の天日干しは以上の点からとても大切なことなんです。
正しい羽毛布団の干し方
それでは、正しい羽毛布団の天日干しの方法についてご紹介致します。
- 正しい羽毛布団の天日干しの方法
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- 目安としては月に1〜2回
- 時間は、片面1時間づつ(※長時間の天日干しは注意)
- 湿度の低い晴れの日が好ましい
- 時間帯は午前10時から午後3時がベスト
上記の情報と一緒に下記の点に注意するようにしてください。
天日干しカバーをかけるようにしましょう。
羽毛布団のそのまま直射日光に当ててしまうと側生地が日焼けし傷みを招いてしまいます。羽毛布団の劣化を防ぐために、できるだけ天日干し用のカバーを使用するようにしましょう。
参考 専用のカバーをお持ちで無い場合は、布団カバーを付けたまま天日干しをするようにしてください。
なお、当サイトでは下記の天日干しの用のカバーをおすすめしております。
羽毛布団は叩いてはいけません。
すでに多くの方に知られてきているお話かもしれませんが、羽毛布団に限らず、お布団を干した際の布団叩きはやってはいけません。
布団叩きは、羽毛布団の布団は生地の劣化などを招くだけでなく、中身の羽が飛び出てきてしまう恐れがあります。
布団叩きの代わりにおすすめなのが、レイコップやダイソンに代表されるような布団掃除機(クリーナー)です。お布団クリーナーによって、天日干しにより死滅したダニをやホコリを効率的に吸い取ることができる優れものです。
ダニは生きている時よりも死滅した後のダニアレルゲンとしての被害の方が人間には悪影響を与えることが知られています。アレルギーが気になり出したら、お布団をクリーナーの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、レイコップよりも吸引力で勝るダイソンをおすすめしております。
天日干し時間は少なめに
さきほど、天日干しの時間は片面1時間づつと説明しております通り、長時間の天日干しは厳禁です。
よく、朝から夕方まで一日中布団を天日干しされているご家庭を見かけることがありますが、長時間の天日干しは羽毛布団の側生地や中綿の羽毛を劣化させ、羽毛布団の寿命を縮めてしまうことに繋がります。
どうぞ天日干し時間にはご注意ください。
布団カバーは定期的に洗濯をしましょう。
これは、天日干しには直接関係ありませんが、衛生的な羽毛布団でお眠り頂くために定期的に布団カバーの洗濯をするようにしましょう。
羽毛布団にカバーを付けて使用していただくことは、何度か当サイトにてお話しておりますが、直接肌が触れるその布団カバーは人間の汗やアカ・フケなどが付着し、次第に汚れてきます。
汚れた布団カバーには、ダニが住みつくようになるでしょうし、次第にその汚れが羽毛布団へ移ってきてしまいます。布団カバーは簡単に洗濯できますが、羽毛布団はそう簡単に洗濯できるものではありません。
理想は毎週洗濯をすることが望ましいですが、それが難しいようであれば、羽毛布団を天日干しするタイミングで布団カバーを洗濯してあげるといいでしょう。
羽毛布団を衛生的に保つために、布団カバーをしっかりと洗濯をするようにしましょう。
羽毛布団の天日干しが出来ない時はどうしたらいいの?
上記までは、理想に天日干しについてご紹介してきました。
でも、羽毛布団が本当に活躍する冬の時期ってそうそう天日干しに適した天気になることが多くありません。また、冬に限らずジメジメした梅雨の時期だって、布団の湿気が気になります。
湿気を多く含んだ、羽毛布団はダニやカビ、そして動物性の臭い発生の原因となってしますので、どうにかして対処したいものです。
こちらでは、羽毛布団を天日干しできない時の対処方についてご紹介致します。
布団乾燥機を活用しよう
当サイトでも、以前に布団乾燥機の効果についてご紹介しておりますが、お布団の天日干しが出来ない時は、布団乾燥機が活躍する時です。
ダニ退治に
先ほどもご説明した通り、ダニを死滅させるには50度以上の状態を20分以上維持することが必要です。
でも、50度の状態って、夏の時期でもなかなか作り出すことが難しかったりします。
布団乾燥機なら、機械的に50度の状態を維持することができますので、どんな季節でもとっても助かります。
敷き布団のカビ対策にも
カビが発生しやすいのは、羽毛布団だけではありません。敷き布団の裏だってほっておいたらすぐにカビが生えてきてしまいます。フローリングにお布団を直引きされていて、気付いたら布団の裏に黒い斑点(カビ)が生えていたなんてことをご経験された方は少なくないかと思います。
そんな時にも布団乾燥機をご使用されれば、湿気を飛ばしてくれるだけでなく、毎日温かなお布団で気持ちよく眠ることができます。
最近は、単にお布団の湿気対策だけではなく、お洋服や革靴などの乾燥など布団乾燥機の用途も多岐にわたってきているようです。
布団乾燥機のトレンドとおすすめの布団乾燥機を下記にてご紹介しておりますのでよろしければご参照ください。
室内で行う湿気対策
天日干しほどの効果はありませんが、室内で羽毛布団を干して頂くだけでも十分湿気対策になります。
室内で羽毛布団を干される場合は、下記の点をご参考にしてください。
- 風通しの良い場所で行う
- 扇風機があれば風を当てて湿気を飛ばす
- 除湿器やエアコンなどで室内の湿度を下げておく
羽毛布団は、放湿能力が高い素材ですので、このように定期的に室内にて羽毛布団を干して頂けるだけでも湿気対策にはとても効果的となります。
羽毛布団を長期間保管する際に考えたいこと
最後に羽毛布団を長期間保管する際に行っておきたいことをいくつかご紹介致します。
羽毛布団をしまう前にも一度天日干しをしましょう。
使用していたお布団をそのまま長期間保管しておくことは、ダニを増殖させ、カビ発生のリスクがとても高くなります。決してそのまま押入にしまうことはしないようにしてください。
可能な限り、上記でご紹介した天日干しを行い、羽毛布団をしっかり乾燥させダニを死滅させ清潔な状態にした後に保管するようにしましょう。
もし、天日干しが出来ない場合は、布団乾燥機のご利用も検討されてみてください。
押入もしっかりと乾燥させる
お布団をしっかり乾燥させた後に行いたいのが、収納場所となる押入の湿気対策です。
対策としては、ふすまの両側を開けて風の通り道を作り、どちらから扇風機や布団乾燥機などで風を送りこみ湿気を外に追い出してあげてください。
なお、押入のカビ対策、防虫対策に下記の商品などがおすすめです。
羽毛布団の正しい収納方法は?
詳しくは、 正しい羽毛布団の収納方法にてご紹介しておりますが、羽毛布団を収納する際は、下記の点にお気をつけください。
- 圧縮袋は使わないこと
- 収納する前に、よく乾燥させる
- 乱暴にあつかわず丁寧に、中の空気をゆっくりと押し出すようにたたむ
- 上に重いものを乗せない
- 防虫剤を布団の間に挟む
- スノコや乾燥剤を活用する
特に、圧縮袋の使用は、羽毛に対して過度の負担を与えてしまい痛んでしまうばかりでなく、かさ高が圧縮程戻らなく可能性がありますので、使用しないようにしましょう。
羽毛布団を入れておくものとしては、綿か不敷布素材で通気性の良いものをおすすめします。
ビニールもまた、ムレやビニール自体の臭い移りの恐れがあるのでおすすめしません。
当サイトでは下記の収納袋をおすすめしております。
汚れた羽毛布団は丸洗いを考えよう
1年に1度、もしくは、2年1度のタイミングで羽毛布団をクリーニング(丸洗い)に出されることをおすすめ致します。
ダニ&カビ対策にお布団の丸洗いは最も効果的な方法の1つです。
また、汗を吸ってずっしりと重たくなった羽毛は天日干しでは乾燥させることはできません。
布団丸洗いは水で丸ごと洗濯してしまいますので、とても衛生的。さらに、羽毛の機能性も格段に向上します。
羽毛布団のシーズンが終わったら時、羽毛布団を保管する前に、お布団のクリーニングを検討されてみてください。
詳しくは、こちらをご確認ください。
いかがでしたでしょうか。
ダニ・カビ対策に定期的な羽毛布団の天日干しを行うようにしましょう。